大谷翔平はなぜ”天狗”にならないのか?花巻東での教えをいまだに守る姿
2022/01/04
大谷翔平選手は「二刀流」でメジャー4年目の2021年シーズンを大活躍で終えました。2021年は大谷翔平選手の1年だったと言っても過言ではありません。
オンリーワン!大谷翔平の凄さがわかる画像
2021年今季、大谷翔平選手の驚異的な記録は周知のとおり。
From pitching to hitting, Ohtani put on a Sho all season. pic.twitter.com/IinWgter11
— MLB (@MLB) October 5, 2021
さらにその”異彩”ぶりがわかる画像は大谷翔平選手が長いMLBの歴史の中でもオンリーワンの存在だということがわかります。
There have been more than 6,000 instances of a pitcher striking out 100 batters in a season. There have been 351 instances of a batter hitting 40 home runs.
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) September 17, 2021
Shohei Ohtani is the only player in MLB history to do both in a single season. pic.twitter.com/emq3TAv5WI
ESPNは投稿した画像の説明として、次のようにコメントしています。
There have been more than 6,000 instances of a pitcher striking out 100 batters in a season. There have been 351 instances of a batter hitting 40 home runs.
Shohei Ohtani is the only player in MLB history to do both in a single season.
投手が1シーズンに100人の打者を三振させた例は6,000回以上ある。打者が40本塁打を打った例は351回。
大谷翔平選手は、MLB史上唯一、1シーズンでこの両方を達成した選手なのです。
2021年シーズン、大谷翔平はメジャー11冠!
大谷翔平の大活躍は海外でも認められ、MVP、オールMLBチーム、シルバースラッガーなど2021年シーズンで獲得した表彰は11冠にのぼりました。
- 米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」野手部門最優秀選手
- 米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)
- コミッショナー特別表彰
- 選手会の年間最優秀選手
- 選手会のア・リーグ最優秀選手
- 米メディア「スポーティング・ニュース」年間最優秀選手
- シルバースラッガー賞(ア・リーグDH部門)
- ア・リーグ最優秀選手(MVP)
- オールMLBチーム・ファーストチームDH部門
- オールMLBチーム・セカンドチーム先発投手部門
- エドガー・マルティネス賞
大谷選手辞退も「国民栄誉賞」の打診も
まさにタイトル総なめの大谷翔平選手ですが、このほかにも、AP通信が選ぶ「アスリート・オブ・ザ・イヤー(その年、最も活躍した男女1人ずつスポーツ選手が選ばれる)」の男性アスリート部門を受賞するなど、野球界のみならずスポーツ界全体としてその活躍が評価されています。
さらに、老舗米スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」のライアン・フェーガン記者が発表した「スポーツ史上最高のシーズンTOP50」では、タイガー・ウッズやマイケル・ジョーダン、リオネル・メッシなどのスーパースターを抑え、1位に選出されました。
We ranked the top greatest individual seasons of all time.
— The Sporting News (@sportingnews) December 21, 2021
Here’s our top 10 list 😏#SN50 pic.twitter.com/YlG5MsYTi8
また、「まだ早い」と大谷翔平選手が辞退したと報じられましたが、国民栄誉賞の打診もあり、スポーツ界の話題は大谷翔平選手を中心に回った1年となりました。
世界から注目される大谷選手の人間性
大谷選手が称賛されたのはその活躍だけではありません。海外メディアでは、大谷選手の人間性も話題となりました。
ひまわりの種は紙コップに
メジャーリーグでは、試合中にひまわりの種を食べる習慣があります。だいたいの選手がひまわりの種の皮をベンチの足元に吐き捨てますが、大谷選手は皮を紙コップに吐き出します。
MLBの選手がベンチで吐き捨てているヒマワリの種。大谷選手だけは、コップに入れて捨てています。#新人王 #大谷翔平 #礼儀正しさ #MLB pic.twitter.com/Hp0QjHacjr
— hpd48 (@treeoc1) November 13, 2018
グランドに描かれたロゴは決して踏まない
Photo by Shinya Suzuki球場に描かれたチームのシンボルであるロゴを大谷選手は絶対に踏まないことで知られています。
粘着物質チェックでも神対応
MLBでは投手の粘着物質の不正使用の取り締まりが強化されています(粘着物質を付けると、通常の滑り止めよりも回転数が格段にあがる)。
審判団による粘着物質検査は不正行為をしていないか疑惑の目を向けられることとイコールであり、投手によっては不満をあらわにする選手もいます。
しかし、大谷選手は審判団の粘着物質チェックも爽やかに対応。その様子が海外でも話題となりました。
Ohtani really enjoyed the foreign substance check 😄 pic.twitter.com/6x2uxOK4f7
— SF Giants on NBCS (@NBCSGiants) June 23, 2021
折れたバットを相手選手に手渡し
Shohei really does do it all 😭 pic.twitter.com/PfInl5VzLn
— MLB (@MLB) July 7, 2021
さらに、投手・大谷選手のボールでバットが折れた際、利き腕とは違う左手でその折れたバットを拾い、相手選手に手渡ししたことも。
メジャーの一流選手がこういったことをするのは珍しいそうで、MLB公式ツイッターも「Shohei really does do it all(翔平は本当になんでもできる)」と、プレーヤーとしての大谷選手だけでなく、人間・大谷翔平にも脱帽しているようでした。
大谷翔平が天狗にならないワケ
世界にも認められるほどの大活躍をした大谷翔平選手ですが、これまで見てきたとおり、人間としてもパーフェクト。なぜ調子に乗らず、ここまで謙虚でいられるのでしょうか?
2021年11月1日に放送された「千鳥のかいつまんで教えてほしいんじゃ!」で、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏は「人がやりたがらない事をやってきたから」とその理由を明かしました。
大谷選手の母校・花巻東高校の佐々木監督はピッチャーには”謙虚さ”が必要だと教えていると言います。
ピッチャーはグランドで一番高い場所(マウンド)に立ち、そこに立つピッチャーは誰よりも目立つ、だから慢心もしやすい。そのため、謙虚さの重要性を説いているとのこと。
花巻東高校ピッチャー陣が”謙虚さ”を学ぶ方法
では、謙虚になるためにはどうしたらいいのか。謙虚になれる一番の近道は「トイレの掃除」をすること。
人がやりたがらないトイレ掃除で慢心を抑え謙虚でいられると佐々木監督はピッチャー陣に教えているそうです。
さらに、ごみ拾いをすることも教えています。
大谷選手はメジャーリーガーになった今でもごみ拾いを徹底しているようです。
There was some trash on the ground as Shohei walked to 1st base.
— Barstool Sports (@barstoolsports) June 18, 2021
He, of course, picked it up.
What can’t this man do? pic.twitter.com/LfOmawrNo5
このように、普通、人がやりたがらないような「トイレ掃除」や「ごみ拾い」をして、謙虚の大事さを学んだようです。
選手としても人間としても”一流”の大谷選手に見習って、謙虚さを大事に生活してみたいものです。
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