【アメリカ・メンズヘアの歴史】1910年代〜2020年代の髪型トレンド変遷を完全解説
2026/03/16
「1分で振り返る!100年で女性の美しさがどのように変わっていったのか」でも紹介したCutによる”100 Years of Beauty(100年の美)”シリーズ。
ファッションやヘアスタイルは、時代の空気感を映し出す鏡です。本記事では、100年間にわたるアメリカ人男性のヘアスタイルの変遷を、話題の動画「100 Years of Beauty」に沿って年代別に詳しく解説します。
シリーズ第12弾となる「100 Years of Beauty」は、アメリカ人男性のヘアスタイルの変遷。流行の発信地とも言えるアメリカ、100年間で男性の髪型はどのように変わっていったのでしょうか。
単なる流行の紹介ではなく、なぜその髪型が愛されたのか、その背景にある文化やアイコンについても触れていきます。あなたの今のスタイルも、実は数十年前のブームの再来かもしれません。
今回、「100 Years of Beauty」の動画に出演しているのは超ハンサムなアーティスト、Samuel Orsonさんです。
100年間でメンズの髪型はどのように変わっていたのか
出典:YouTube
ね・・・眠いの・・・?
ノンメイク、ノンセット、眠そうで冴えないSamuel Orsonさんが1910年代から2010年代まで、10年ごとに刻まれたヘアスタイルのトレンドを再現していきます。
「Research Behind the Looks」と題された動画におさめられている、各年代を代表するヘアスタイルとあわせて紹介します。
1910年代:クラシックな紳士の嗜み
出典:YouTube
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20世紀初頭は、非常に端正で手入れの行き届いたスタイルが主流でした。整髪料でしっかりと固めたサイドパート(七三分け)と、立派な髭(カイゼル髭など)が紳士の象徴とされていました。当時は帽子を被るのがエチケットであったため、帽子を脱いだ後でも形が崩れないよう、油性の整髪料でタイトに固めるのが一般的でした。
1920年代:華麗なるギャツビーの時代
出典:YouTube
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ジャズ・エイジと呼ばれたこの時代、男性の髪型はより光沢感が増します。映画『華麗なるギャツビー』に見られるような、ピシッと後ろに流したスリックバックスタイルが流行しました。この「濡れたような質感」は当時の富裕層のステータスでもあり、現代のクラシック回帰ブームにおいてもバーバースタイルの原型として再評価されています。
1930年代〜40年代:ハリウッド黄金期とミリタリー
出典:YouTube
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30年代はハリウッドスターの影響で、少し動きのあるエレガントなスタイルへ。
1940年代
出典:YouTube
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40年代に入ると第二次世界大戦の影響で、機能的な短髪(フラットトップやクルーカット)が一般的になりました。戦時下の規律を象徴するこのベリーショートは、戦後も「清潔感と男らしさ」の象徴として、ビジネスマンや学生の間で定着することになります。
1950年代:ロックンロールとリーゼント
出典:YouTube
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エルヴィス・プレスリーの登場により、若者文化が爆発。前髪を高く盛り上げた「リーゼント(ポンパドール)」が自由と反抗の象徴として大流行しました。このスタイルは当初「不良の髪型」として保護者世代から反発を受けたが、映画やテレビの普及で急速に一般化し、今日でもバーバーショップで定番オーダーのひとつとして残っています。
1960年代〜70年代:モッズからヒッピーへ
出典:YouTube
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60年代はビートルズに代表されるマッシュルームカット。
1970年代
出典:YouTube
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70年代に入ると、より長く自然なロングヘアやアフロ、サイドバーン(もみあげ)を強調するスタイルなど、多様化が進みました。保守的な社会へのアンチテーゼとして広まったロングヘアは、男性の「美の定義」を大きく広げ、ジェンダーレスな現代ファッションの遠い先駆けとも言える変化でした。
1980年代〜90年代:派手なボリュームとグランジ
出典:YouTube
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80年代はウォール街のビジネスマン風スリックバックや、派手なパーマスタイル。
1990年代
出典:YouTube
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90年代は一転して、カート・コバーンのような無造作な「グランジ・ヘア」や、清潔感のあるベリーショートが好まれました。特に90年代の作り込みすぎないスタイルは、現代の「エフォートレス(肩の力を抜いた)」なトレンドの源流となっており、今見ても古さを感じさせないのが特徴です。
2000年代:メトロセクシャルとスパイクヘア
出典:YouTube
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2000年代は「メトロセクシャル」という言葉が流行し、男性の美容意識が飛躍的に高まった時期です。ヘアワックスを多用し、毛先をツンツンと立たせたスパイクヘアや、襟足を長く残したウルフカットが人気を博しました。デヴィッド・ベッカムなどのスポーツスターがアイコンとなり、男性が「鏡の前で時間をかけてセットする」ことが一般的になったのもこの時代からです。
2010年代:アンダーカットとヒップスター文化
出典:YouTube
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2010年代に入ると、サイドを極端に短く刈り上げ、トップにボリュームを持たせる「アンダーカット」が世界的に主流となりました。また、あご髭を蓄え、長い髪を後頭部で結ぶ「マンバン(Man Bun)」スタイルも、こだわりを持つヒップスターたちの間で象徴的なスタイルとして定着しました。動画の最後で見せる Samuel さんのスタイルこそが、まさにこの時代の「ワイルドかつ洗練された男性像」を完璧に体現しています。
2020年代:多様性の時代とバーバー回帰
2020年代の現在は、特定の大きな流行があるというよりも、過去のあらゆるスタイルが「自分らしさ」に合わせてミックスされる多様性の時代です。特に1920年代〜50年代のクラシックなスタイルを現代風にアレンジした「ネオ・バーバースタイル」が、SNSを通じてZ世代から大人まで幅広く支持されています。スマホ一つで世界中のトレンドにアクセスできる現代では、流行を追うことよりも「自分の骨格やライフスタイルに合うもの」を選択するパーソナライズ化が加速しています。
まとめ:流行は繰り返しながら進化する
100年の歴史を振り返ると、ヘアスタイルは常に社会情勢やカルチャーと密接に関わっていることがわかります。過去のスタイルが形を変えて現代に蘇ることも珍しくありません。
次にくるトレンドを予測するために、あえて古い映画や写真からインスピレーションを得てみるのも面白いかもしれませんね。
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