金八先生「死ぬなんていう言葉をそう簡単に使うなよ!」心に響く名言
2020/05/31
ネットで誹謗中傷を受けていた女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が急死しました。自宅からは遺書のようなメモが発見され、自殺を図ったとみられています。
若くして命を落とした木村花さん。今一度、命の尊さについて考えていきましょう。
今回は、金八先生の言葉を拝借します。
金八先生の手帳に書かれた「忘れられない生徒」とは
今回紹介するシーンは、今から25年前の1995年に放送された「3年B組金八先生」第4シリーズ、第4話「イジメ問題大討論」から。
金八先生は生徒をいじめる側・いじめられる側に割り振り、”いじめ”のロールプレイを行います。
そう、いじめのロールプレイは生徒たちが実際いじめを体験するというもの。
いじめのロールプレイをしてみて、生徒から感想を聞きます。
画像:YouTubeよりそして、生徒たちとのやりとりの中で、金八先生は胸ポケットから手帳を取り出します。
この手帳には「教師であり続ける限り絶対に忘れてはいけないと思う生徒の出来事」が書かれていると言います。
画像:YouTubeより金八先生の”忘れられない生徒”。金八先生が手帳の内容を生徒に読み聞かせます。
その内容とは ー
「自殺した生徒」のことを読み上げていく金八先生、耐えられぬ生徒も
今から10年前のちょうど今頃、1985年10月26日に、長崎県長崎市、中学3年生の男子、この日に ー 首吊り自殺をしています。 |
金八先生から発せられた言葉に教室中は緊張の糸がピーンと張り詰め、生徒たちは黙り込みます。
「君たちと同じくらいの歳の子です」と言って、金八先生は続ける。
翌27日、和歌山県和歌山市で小学5年生が首吊り自殺しています。同じ日、愛媛県 ー |
次から次へと自殺した同年代の子どもたちのニュースが金八先生の口から語られていきます。まるで心を打つマシンガンのように・・・
その言葉に温度も感情もない、ただ淡々と語られていきます。
1月14日神奈川県横浜市、中学3年生女子、青酸カリを飲んで自殺。 「友達の支えがほしい」という遺書がありました。 |
金八先生は遺書に書かれていた内容も読み上げていきます。
画像:YouTubeより耐えられなくなった生徒の中には、「先生、もう(やめてください)・・・」と訴える生徒も。
画像:YouTubeよりしかし、その言葉を遮って、ある生徒が「先生、続けてください。ぼくたち聞かないといけないと思う」と金八先生に訴えます。
金八先生はその生徒の言葉を聞いて、さらに続けます。
教室から鼻をすする音が聞こえはじめ、苦痛に顔を歪める生徒も。
画像:YouTubeよりこの緊迫したシーン。読み上げられていた子どもたちは実際に自殺をした子どもたちと話す人もいます。
真偽はわからずですが、実際に自殺した生徒たちを読み上げたというなら、子どもたちにとってはかなりショッキングですね。フィクションの中のノンフィクション、伝わるものが違いますよね。
金八先生「死ぬということを人生の答えにしてはいけません」
ひと通り読み終えると、金八先生は「この子たち(手帳に書かれた自殺した生徒たち)はかわいそうだねぇ」と、生徒たちに語りかけます。
もしかしたら君たちの友達に、あるいは、会社の先輩や後輩に。はたまたあるいは、君たちの恋人になっていたかもしれない。
画像:YouTubeよりそして、金八先生は生徒たちに「君たちに会えて、先生は本当にうれしい」と伝えます。
それから、金八先生は命の尊さを説いていきます。
人間勝手に死んじゃいかん。 さっき誰かの発言の中で「死にたいと思った」とか「死んだほうがマシだ」とかいう発言があったけども。 |
君たちは15歳。 死ぬなんていう言葉をそう簡単に使うなよっ! |
死んだ友達はたしかに思い出になる。だがな、死んだ友達は話し相手になってくれるぞ。 死んだ友達は悩みがあるとき、相談に乗ってくれるぞ。 |
生きている限り、死ぬということを人生の答えにしてはいけません。 |
私たちは何のために生まれてきたか考えなさい。 私たちは死ぬために生きているんじゃない。 私たちがこの世の中に生まれてきたのは”生きるため”です。 私たちがこの世の中に生まれてきたのは、生きているだけで十分値打ちのあるものとして生まれてきたんです。 |
「死ぬなんていう言葉をそう簡単に使うな」
「死ぬということを人生の答えにしてはいけない」
25年前に放送されたドラマの中のセリフですが、今この時代でも心に響く魂の叫びではないでしょうか。
よく聞く言葉に「誰もが幸せになる権利がある」という言葉があります。
誰もが幸せになれるはずの世界で、死ぬことを選択してしまう。本当にこんなに悲しいことはありません。
「死ぬという言葉を簡単に使わない」、「死ぬということを人生の答えにしない」。大切にしたい言葉ですね。
命の尊さ、ある日常の中でふと思い出し、忘れずに生きていきたいですね。
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