69歳男性が20歳の若返り求め提訴、理由は「出会い系で女性と出会いたいから」

69歳のオランダ人男性が、自身の年齢を法律上20歳若返らせるため、生年月日の変更を求めて裁判所に訴えを起こしました。
前代未聞の訴えを起こしたのは、69歳のエミール・ラテルバント(Emile Ratelband)さん。誕生日は1949年3月11日で、70歳になる前に20年遅らせ、1969年3月11日に変更することを望んでいるようです。
なぜ、そこまでして若返りを求めるのか。訴えを起こした理由について、エミール・ラテルバントさんは「出会い系サイトで女性と出会うチャンスを高め、就職できる可能性も高めたい」と語っています(引用:CNN.co.jp)。
AFPBBでもエミール・ラテルバントさんの訴えはニュースとして取り上げられ、記事には「私たちは仕事や性別、政治などを選ぶことができる。名前さえも変える権利がある。それなのになぜ年齢を変える権利はないのか?」と、エミール・ラテルバントさんの主張を掲載していました。
世界中でダイバーシティ(多様性)の重要性が叫ばれる中、年齢によって自分の行動が制限される社会に生きづらさを感じるのは自然なことなのかもしれません。
ネットの反応もさまざま。エミール・ラテルバントさんの訴えが与えたインパクトの大きさを伺うことができます。
反論が思いつかない主張
主張が認められたら確実に悪用される
日本だとやらないだろうなあ。年金の支給年齢が遅れてしまう。
ここまでする行動力が欲しい
認められたらオバちゃん大挙しそう
無茶言ってるけど発想は面白い
この発想はなかったw
人権の行きつく先
筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一さんもコメントしています。
この一件に関しては天才っているんだなぁって感想しか出てこなかった…
— ✨↓✨→←✨+✨ー✨ (@ochyai) 2018年11月10日
69歳男性、20歳の若返り求め裁判所に申し立て オランダ https://t.co/FTcseOTJaH
エミール・ラテルバントさんの申し立てを「前例がない」、「異例」としているメディアの論調からすると、「なにをバカな」と思われている人が多いと推測できます。
しかし、人種や性的少数者(LGBT)の差別や偏見が問題視され、その差別を乗り越え、受け入れようとする世界の動きを見る限り、現代社会で「年齢差別」を日常的に感じ、エミール・ラテルバントさんの申し立てに共感する人が立ち上がり、大きなムーブメントになる可能性もゼロではないと感じます。
CNNによると「裁判所は懐疑的な姿勢」とのことですが、判決次第では大きな波紋を呼びそうです。判決は4週間以内に言い渡される見通しとのこと。
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