トヨタ、2022年のスーパーボウルCMはパラリンピアンの兄弟を描いた感動的な物語

2022/02/11

出典：YouTube

米国で2月13日に開催されるNFL（ナショナルフットボールリーグ）の優勝決定戦「スーパーボウル」。

スーパーボウルの中継は、米国で最も高い視聴率をとると言われ、CMなどのスポンサー料も世界最高レベル。放映されるCMは世界的なスターを起用するなど注目を集めています。

オリンピック・パラリンピックの最上位スポンサーであるトヨタ自動車は、冬季パラリンピック・カナダ代表のブライアン・マッキーバーとロビン・マッキーバーの兄弟の物語を描いた映像を放映します。

ブライアン・マッキーバーはカナダ・カルガリー生まれの日系3世（祖父母が日本人）。3歳からノルディックスキーを始め、ジュニアナショナルチームの選手として期待されていましたが、19歳の時に目の病気（シュタルガルト病）が発症。視界の中心部分がぼやけて見えず、健常者に比べて視野は10％ほどしかありません。

2002年ソルトレークシティ大会でパラリンピックに初出場し、ノルディックスキーの5キロと10キロで金メダルを獲得。2006年トリノパラリンピックでも2個の金メダルを獲得。2010年地元バンクーバーで開かれた冬季五輪で、オリンピックとパラリンピック両大会の代表選手入り。冬季では史上初の同時代表として話題になりましたが、残念ながら五輪ではエントリーされず出場することができませんでした。しかしながら、パラリンピックでは3個の金メダルを獲得。

2014年ソチ五輪でも五輪代表入りを目指したが、メンバーには入れなかったものの、同パラリンピックでは、ノルディックスキー距離20キロクラシカルと男子スプリント・フリー視覚障害で優勝。2018年の平昌パラリンピックでも強さを見せて3個の金メダルを獲得しました。

パラリンピックでは数々の逆転劇を繰り広げ、パラリンピックのクロスカントリースキーでカナダを強豪国に押し上げました。

兄のロビン・マッキーバーは1998年に長野で開催された冬季オリンピックでクロスカントリースキーに出場したこともあり、2001年以降、ブライアンのレースのガイドを務めています。

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視力が落ちていくブライアン。絶望の淵に立たされるもー

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兄のロビンが手を差し伸べます。

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ブライアンの視力は白銀の世界ではほぼ見えていないも同然。レース中、前を走る選手の背中がうっすらぼやけて見える程度。

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しかし、2人で過酷なトレーニングに励み・・・

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兄弟で栄光を勝ち取るー

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動画のクライマックスには「After Brian lost his eyesight, the McKeever brothers went on to win 10 Paralympic medals. Together（ブライアンさんが失明した後、マッキーバー兄弟はパラリンピックで10個のメダルを獲得した。共に）」というメッセージの後、不可能を可能にしてきた兄弟が仲良く肩を組む姿が映し出されます。

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失明を兄弟二人三脚で乗り越えてきたストーリーが1分30秒に凝縮された動画、感動的です。

2021年のスーパーボウルでは、アメリカのパラリンピック水泳選手ジェシカ・ロングの生い立ちを描いた映像を放映。ジェシカ・ロングは生まれつき両脚がありません。動画の締めくくりには「We believe there is hope and strength in all of us.（私たちは、すべての人の中に希望と強さがあると信じています。）」のメッセージ。