ディズニーでパワハラか?キャストが訴え、着ぐるみ報道で壊された「夢の国」

      2018/11/15

東京ディズニーランドのシンデレラ城 Photo by f59t8y

2018年11月13日、東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドに対し、着ぐるみを着てショーなどに出演していた契約社員の女性2人がパワハラや過重労働が原因で体調を崩したのは安全配慮の義務を怠ったとして、およそ755万円の損害賠償の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が開かれました。

「死んでしまえ」「ババアはいらねえんだよ」と、上司から暴言

会見で、「パワハラ被害」を訴えたAさん(38歳)は、「楽屋でぜんそくが出る」と上司に相談した際に「病気なのか、それなら死んでしまえ」や「30歳以上のババアはいらねえんだよ、辞めちまえ」などと言われ、Bさんはこの上司の暴言に対し「一番つらかった言葉」と話しています。

このような「パワハラ被害」は、複数の上司などからおよそ5年間続き、Aさんは心療内科に通院することを余儀なくされたと主張しています。

「過重労働」を主張する29歳のBさんは、重さ約10~30キロの着ぐるみを着てショーやパレードに出演。着ぐるみの重さで神経が圧迫され、肩や腕などに痛みが出る「胸郭出口症候群」を発症。昨年8月に労災認定されました。

「夢の国に未来はない」女性キャストの悲痛な叫び

「現在も続いているいじめをなくし、安心して働ける職場になってほしいと願い、今回の裁判に踏み切った」と提訴するに至った理由を語ったAさん。

「ゲストが第一なので、自分さえ我慢していればゲストの夢を壊さないという気持ちだけでやってきました。ディズニーが悪いわけではありません」と悲痛な思いを吐露しました。

Bさんは「出演者でがあることを公言したことで、長く守ってきた人々の夢を壊したとされ、現場に戻ることは難しいと思っています」と話し、改善しようとしない会社側の姿勢に対し「夢の国に未来はないと思いました」と衝撃的な発言も口にしました。

現在、2人は休職中とのことで、今でも現場に復帰することを望んでいるようです。オリエンタルランドは棄却を求め、争う姿勢を示しています。

「もう夢壊れた」「悪夢の国」ディズニーの裏側に失望の声

「夢の国もついにブラック企業か 悪夢の国だな」

「ディズニーランドは悪夢の国か?」

「そう、本当に嫌。オリエンタルランドのニュースで着ぐるみ着ぐるみってショーやパレードの映像流されるの」

「来月ディズニー行くけど着ぐるみの中の人の苦痛を思うとパレードやショーを心から楽しんで観られないなぁ」

「これって、もう夢の国の現実見た感ある…30キロの着ぐるみ…」

「ディズニーのニュースでパレードは重い着ぐるみを纏って…とか言わないで、わかってるけど、みんなわかってるけど、着ぐるみって言うのはちょっと、着ぐるみって、」

「ディズニーのやつやってたけどさ、“着ぐるみ”はダメでしょ。もう夢壊したじゃん。 」

「パワハラの事はディズニーを出さずに言って欲しかった。ニュースも「着ぐるみ」じゃなくて「衣装」って書いて欲しかった。」

「ウォルトが知ったら悲しむんじゃないかな」

今回の報道で、ディズニーに抱いているイメージは一変し「裏切られた」と感じる人が多かったようです。

そう思うのも自然なこと。なぜなら、それだけディズニーは、その世界観を作り出すため、ある種、職人的なこだわりを持ってきたからです。

ディズニーの世界観はいろいろな感動的なエピソードや都市伝説を生み出すほど。

感動的な「都市伝説」も生まれるディズニーの世界観

ディズニーの候補地に御殿場、富士山”消せず”幻に

ディズニーランドが日本に進出することになり、当初、候補地にあがっていたのが静岡県御殿場市だったよう。

ディズニーの関係者は「うん、ここ(御殿場)はとてもいい場所だね、ただ”あれ”を消せるかな?」と指したのが、日本一の山「富士山」。もちろん富士山を消すことなどできず、現在の千葉県浦安市になったとな・・・

海に落としてしまったサイン色紙、手元に戻ると”あるキャラクター”のサインが

海に落としてしまったサイン色紙、手元に戻ってきたときにはアリエルのサインが増えたとな・・・

「ゴミが落ちている!」子どもの発言にキャストが素敵なひと言

ディズニーランドを訪れた子どもが園内に落ちているゴミを指差し、「ゴミが落ちている!」と言いました。すると、その様子を見ていたキャストが「これはゴミじゃないよ」と言い、「これは星のかけらだよ」と続け、ほうきとちりとりでキレイにしたとな・・・

ディズニーで大きな地震、キャストの「神対応」

ディズニーで大地震が発生。落下物から頭を守るために、キャストは売られているぬいぐるみを客に配り、防災食の代わりに、お土産を手渡したりなどの対応をしました。

さらに、ディズニーランドから安全確認の済んだディズニーシーへ客を誘導する際、客は従業員用のバックヤードを通ることになったのすが、そのバックヤードは「夢の国」とかけ離れた無機質な場所。そこで、何百人ものキャストがペンライトを手に持って「光のアーケード」をつくり、ディズニーのイメージを一切壊すことなく、客を移動させることができたとな・・・

アイドルが「プロ」なら、ファンも「プロ」であれ

そういった都市伝説が生み出されるほど、ディズニーの世界観は徹底されていました。

「夢の国」という世界をつくりだすディズニーと来園者の関係は、「恋愛禁止」のアイドルと熱狂的なファンの関係に似たところがあります。

「恋愛禁止」と言っても、アイドルだって同じ人間であり、しかも多感な年齢の女性なら恋のひとつやふたつしていても不思議ではありません。ファンはそのことをわかった上で、アイドルという偶像を追いかけているのだと思います。

ディズニーも「夢の国」と言われているが、現実の世界にあり、その世界をつくりだしているキャストも生身の人間で、ミッキーやミニーのキャラクターたちも「着ぐるみ」なのです。

それでも、ディズニー側も客側も、お互いいわば「プロ」として、その世界をつくりあげてきたはずだったのです。

しかし、彼女たちの主張が正しく、本当に訴えにあるパワハラや過重労働が存在するのであれば、「プロ」の意識が足りなかった、お客を思うように、その世界をつくるキャストを思いやるべきだったのだと思います。

「恋愛禁止」のアイドルが恋愛をしてしまったことに対し、「まぁ、アイドルだって人間だから恋愛くらいするよね、知っているよ」と”プロ”のファンであればスルーできるものの、「恋愛禁止」を本気で信じているファンは「裏切られた」と声をあげてしまう。その瞬間に、アイドルという偶像とそれを追いかけるファンという世界が崩壊するのと同様に、ディズニーにおいても「プロ」意識が欠けたことにより、その世界は崩壊してしまうのです。

崩壊寸前の「夢の国」もっとも大切なことは

ディズニーは争う姿勢でいるようですが、この裁判に勝っても負けても、かつてあった「夢の国」のイメージを取り戻すことはできません。

テレビの報道では、キャラクターを「着ぐるみ」と報じてしまいました。正直、ディズニーが勝ったとしても、この時点で「負けている」気さえします。そもそも、この「パワハラ被害」報道が公になった時点で「夢の国」にとって大打撃なのです。

なぜディズニーは争うのか、という真相はわかりませんが、彼女たちの主張が正しいのであれば、これ以上、問題が大きくならないように早急に改善すべきです。

そして、もっとも大切なことは、今日もディズニーに訪れる人がいるということ。

この報道があった日でも、Twitterでは、「明日はディズニー」「毎日ディズニー行ってたい」などの声がありました。

東京ディズニーランドでは、2020年に「美女と野獣」をテーマにしたエリアが拡張され、そして2022年には東京ディズニーシーで「アナと雪の女王」や「ピーター・パン」などをテーマにしたエリアが拡張されます。

さらに、2019年の夏に「ソアリン:ファンタスティック・フライト」の新アトラクションがオープンされる予定です。

東京ディズニーリゾートの「拡張計画」に伴い、オリエンタルランドでは、キャストの確保が課題となっています。

「パワハラ被害」報道はディズニーにとっては、早く解決すべき問題。これからの大幅拡張のため、ディズニーで働く人たち、そして楽しみにディズニーに行く人たちのためにも、平和的に解決に至ることを願いたいです。

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