鳥の形をした空飛ぶクルマ、南アのスタートアップ企業が開発を発表

南アフリカのスタートアップ企業・PHRACTYL社が鳥のような足を持つeVTOL(電動垂直離着陸)機「Macrobat」の開発を発表しました。
これまでにもいろいろな「空飛ぶ〇〇」が話題となってきましたが、「Macrobat」は他に類を見ないほど奇抜な形をしています。
その特徴は何と言っても、鳥のような2本の足。

なぜ機体に2本の足が付いているのでしょうか?
そこにはアフリカ特有の事情が。
なぜ機体に鳥のような2本の足が・・・?
アフリカには飛行可能なスペースが豊富にある一方で、滑走路やヘリポートが十分に整備されていない場所も多く、さらに離着陸時に適さない地形が多くあるようです。
そのため、整備が行き届いていない場所でも離着陸できる必要があります。ヘリコプターや飛行機ではそのようなアフリカ特有の離着陸時の条件(問題)をクリアできないようです。
その点、「Macrobat」はこの2本の足によって未舗装の場所でも離着陸を可能としています。鳥が止まるという自然から着想を得たデザインになっているようです。
さらに、革新的な翼のデザインにより、低速でも揚力が発生し、不整地でも垂直に近い離着陸ができるとのこと。
2本の足は各関節が可動する設計になっており、機体を45度傾けることができます。その状態から、プロペラはさらに20度傾けることができ、プロペラはほぼ真上を向いた状態になります。

これにより、ヘリコプターのようにほぼ垂直な離着陸を実現しています。
飛行の際は足を折りたたんで格納するようです。

最速196キロで飛行可能
PHRACTYL社によると、最高時速122マイル(約196km/h)、航続距離93マイル(約150km)の飛行が可能で、最大積載量330ポンド(約150キロ)を運べるとのことです。

PHRACTYL社は、主に個人輸送のためにeVTOL機の開発を続ける計画のようですが、今後は医療物資の配達、救急サービス、農作物の散布などの用途に適応させる予定とのこと。現在は積極的に資金調達を行い、プロトタイプの開発に取り組んでいるとしています(記事公開時点)。


アフリカの輸送の課題を解決できるのか、今後に期待です。

PHRACTYL
Phractyl’s Macrobat nearly-eVTOL: Is it a bird, a plane… or a gag?(DroneDJ) It’s a bird… and a plane? Africa’s own bizarre “NVTOL” birdoplane(NEW ATLAS) |
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