一枚の画像でわかる!先入観が無意識にどれほど影響を与えているのか
2015/02/24
こちら(上)の画像、一体なにに見えますか?
おそらく「男性が女性を後ろから抱いている」ように見えたはずです。
東洋経済オンラインの『人間がどうしても「顔を優先」してしまうワケ』という記事でも同じ画像が使用されており、成人男女20人に聞いて19人のひとが「男女が見える」と答えたと紹介されています。
「それ(男女)以外になにに見えますか?」と質問されてもなかなかわからないとは思いますが、実は”もうひとつの見え方”があるのです。
幼稚園に通う4〜5歳のこどもたちに同様の質問をすると、この瓶の中に「イルカ」が見えると答えるそうです。
よくみると確かにイルカが何頭か泳いでいたり、ジャンプしているように見えます。
このように見え方が異なる理由を玉川大学脳科学研究所の松田哲也准教授は記事中で次のように語っています。
われわれが物事を認知する際は、過去の経験から得た知識を使って理解する。
その時、色々な知識がある中で、自分にとって今いちばん身近なものから当てはめていく
つまり、大人たちはこれまでの過去に基づいて「男女」の姿を、そしてこどもたちは水族館などでみた「イルカ」の姿をその画像に当てはめたということです。
創造性がより重要になる時代
NHKの『課外授業ようこそ先輩』という番組でチームラボの代表である猪子寿之さんがこのようなことをおっしゃっていました。
出典:YouTube出典:YouTube今後、どういう人になってほしいかみたいなことを考えたときに
出典:YouTube創造性、クリエイティビティみたいなもの、創造的であるということが非常に僕らの仕事にとっては重要なわけですよね。
でも、僕らだけじゃなくて、ふつうに働いている人のほとんどの人にとって「創造的であること」を要求されていますよね。
出典:YouTube(テレビ番組スタッフに向かって)たとえば「おもろい番組をつくれ」と言われているわけじゃないですか。
「おもろい番組をつくる」というのはある種、クリエイティビティ、なにかを創造する、つくるわけですよね。
出典:YouTubeうどん屋やっていても、なにか創造しないと生き残っていけないわけですよね。
ありとあらゆる職業が創造性を求められていると思うんですよね、その、昔よりも。
今後っていうのはより強く求められると思うんですよね。
物事や事象を捉えるのにこれまで経験したことが無意識に深く関係してしまう。
冒頭の画像がそのことを証明していると思いますが、そういった思い込みや常識、固定概念などは猪子寿之さんがこれから重要になってくると話す「創造性」を抑制する要素であると思います。
ものやサービスが商売として成り立つために情報格差があることが基本です。
誰もができることはなかなかサービスになりづらいですし、誰もが手に入れられるものであれば商品にはならないわけです。
膨大な情報を誰でも送受信でき、その情報を比較検討できる現代では情報格差が生まれづらくなっているため、そのような先入観を破壊して、新たな価値を創出する必要があると思います。
つまり、新たな格差を生じさせ(ブラックボックス化させ)ビジネスとして発展させていく必要があります。
この猪子寿之さんが出演している『課外授業ようこそ先輩』では、「小学生に授業をしてほしい」という依頼を受けるところからはじまります。
出典:YouTubeデジタルで学校を変える!
猪子先生が生徒たちに与えたテーマです。
生徒たちがいかに固定概念を打ち破り、ありふれた日常の風景をデジタルで変えていくのか、その苦闘ぶりがよく描かれていますのでぜひ動画を観てみてください。
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