6秒動画の「Vine」、日本におけるユーザー急増にみるメディアのあり方
2015/03/01

6秒動画を投稿、共有できるSNSアプリのVineが日本で人気が高まっているそうです。
ここで「Vineってなに?」という方にVineの魅力を理解していただくために、日本のVineクリエイターの作品を一部ですが紹介します。
日本のVineクリエイターの作品
それ全然わかんない
このVine動画は中高生のなかで話題になり、みんな真似してパロディーが出まわっています。
真似したくなる気持ち、ちょっとわかりますかね・・・
チューチュー ポキッ
「日本って平和なんだな」、「この高校生に明るい未来を!」と思えるVine動画ですね。
日本のある小さな地域にいるおもしろい学生でも、マスに向けてその面白さを訴求できるのはいいことです。
アヒル口
かわいい女の子もVineに夢中!
この6秒にまとめてしっかりオトす!これ、意外と難しい技術だと思いませんか?
クリエイティブな企業の入社試験にも使えそうな気がします。
ねこパンチ
相当イヤがられてますね・・・
それにしてもVineクリエイターのおししさんの「イテっ!」がツボにはまります。
80年のダイジェスト
幼少期から老年期までを6秒でまとめたVine動画。
こう見ると人間の一生ってあっという間ですね・・・
Vineの爆発的な人気の理由とは?
「 6秒動画の「Vine」、日本のユーザーが3カ月で3倍増の謎、実態調査のためにVineチームが初来日」の記事では、日本におけるVineのユーザー数が激増していることを伝えています。
Vineは明確な原因を明らかにしていませんが、日本で利用される理由について以下のように発表しています。
出典:http://internet.watch.impress.co.jp
- スマートフォン普及率が高いこと
- 高速通信できるモバイルネットワーク網が綿密に整備されていること
- スマートフォンユーザーの多さ
- スマホの利用頻度の高さ
日本におけるインターネット環境は海外と比較してもとても快適だと言われています。
そのため、動画アプリでもサクサク利用することができ、普及したひとつの要因となっています。
見たいときにストレスなく見れることが利用されるメディアの条件
パソコンでもスマホでも、サイトを見る際にその表示速度で離脱率(サイトから退出してしまうこと)が変わったりします。
それほど、サイトの表示速度は重要になってきているようです。
ストレスなくページが表示され利用できることの大事さを、堀江貴文さんは以下のように語っています。

ブログとSNSを比較した際、どういったポイントが発展する度合いを分けているのか?という質問に対して
スマホでのサクサク感です。
PC時代の、例えばTwitterなんかは動作がもっさりしていますが、私が考えた755はサクサク動作すると思います。比べてみてください。
スマホ世代はサクサク動作が当たり前なので、少しでももっさりすると使ってくれなくなります。

スマホしか使っていない人っていうのはそれ(サクサク動作すること)が標準なんですよね。

なんか、全然ストレスなしにサクサク動くってならないと、ちょっとでもコンマ5秒止まるとか、そういうのがイヤみたいですね。

毎日やって、しかもスキマ時間で使うものなので「あ、なんかちょっとトイレに行っている3分だけやろう」とか。
たとえば、ご飯一緒に友達と行って、友達がトイレに行っている2分だけやろうとか、ありますよね?
そんときLINEとか開くとパパっと見れたりとかするけど、それがたとえばそこでブログを書こうとかってなると、ブログのシステムとか少し重かったりして、「あーなんかちょっと重いな」って思ったりするんですよ。

それで、僕なんかすごい使っている方なので思うんですけど、FacebookとかTwitterは重いですね。

昔はあれ(ロード時間が長いこと)がふつうだったんですよ、あれでも速いほうだと思います。
パソコンから見ている人はあれがふつうなんですよ。だけどスマホいじっている人は「うーちょっと遅いな」って思っちゃうんでしょうね。
今までPCを利用してインターネットにつなげるといったスタイルから、スマホで常時接続のスタイルに変わっていきました。
それが当たり前になると、日常生活におけるあらゆる隙間時間をスマホが占領するようになっていきます。
その隙間時間に呼応するようにアクションとリアクションのタイムラグが埋まっていかないと使ってもらえなくなってしまう。
だから、サクサク感が大切なんだ、ということですね。
既得権益よりもエンドユーザーの変化を大切に
スマホサイト(スマホアプリ)にしても、PCサイト(Webサービス)にしても、テレビにしても、新聞や雑誌にしても、それぞれ人間が所有する時間の奪い合いをしているわけで。
売上はいかに時間を独占できるかが鍵なわけです。そうなると、テレビや新聞、雑誌ってどうなのかな?と・・・
これまでテレビや新聞、雑誌に慣れ親しんできた40代〜50代前半の人でも、スマホを持つことによって、情報の触れ方は変わってきていると思います。
テレビを30分とか1時間とか集中して観れなくなっていて、途中でスマホいじっていることが多いです。
特番とかで2時間とかありえない・・・2時間も連続して時間を占領することは今のライフスタイルからかけ離れているのではないかと思います。
テレビの規制の話はややこしいので置いておいて、1時間とかではなくてコンテンツをもっと短縮していって、いろいろなタレントを出したり、もっと試行錯誤すべきだと思うのです。
間に数秒から数分間のCM流されることが今の人に合っているのか、テレビも広告ビジネスなわけで、視聴率がここまで下がっていてテレビに広告を出す価値っていかほどかと思うわけです。
Vineなどは「自分たちの方がおもしろい」とか「こんなのつくったから見て!」みたいな中高生のコミュニティ特性と親和性が高かったのも普及の要因かと思います。結果論だけで言うのは卑怯ですが、エンドユーザーのスタイルにいかに対応できるかが今後のメディアの宿命だと思えるのです。
新聞も雑誌もアプリにシフトできなかったりするのは利権や既得権益を守りたいわけで、「新聞や雑誌の良さは別にある」という固定概念や主張をやめて、利用者(エンドユーザー)のために変革していくべきだと考えるのですが、みなさんはどのように考えるでしょうか。
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