小学1年生の男の子が恐竜図鑑の間違いを発見する、出版社も気付かず
教科書や図鑑、専門書などを読むとき人は「教えを乞う」姿勢ということもあって、欲している情報や知らない情報を鵜呑みにしがちです。
「教科書に載っているんだから間違いない」「本に書かれているんだから正しい」そんな常識が無意識のうちにあるのではないでしょうか。
私たちの中にある常識に風穴を開けるようなニュースを琉球新報が報じました。
なんと小学1年生の男の子が恐竜図鑑に掲載されている内容の間違いを発見したというのです。
間違いを発見したのは宜野湾市立はごろも小学校に通う6歳の池宮城純くん。「将来はティラノサウルスになりたい」と話すほどの大の恐竜好きです。
間違いがあった図鑑というのがこちら。
画像:Gakkenより学研プラスが発行している「恐竜最強王図鑑」は累計80万部を突破した「最強王図鑑」シリーズの恐竜編。2016年に第1刷が発行され、この3年間で10刷まで増刷されている人気図鑑になります。
この「恐竜最強王図鑑」に掲載されているアルゼンチノサウルスの分類に誤りがありました。
「恐竜最強王図鑑」では、アルゼンチノサウルスが獣脚類(じゅうきゃくるい)に分類されていますが、正しくは竜脚形類(りゅうきゃくけいるい)に分類されるべき恐竜だそうです。
Eva K. – 投稿者自身による作品, GFDL 1.2, リンクによる
アルゼンチノサウルスは名前からもわかるとおり白亜紀後期(1億~9300万年前)のアルゼンチンに棲息していた草食恐竜で、全長約30〜40メートル、体重は約80〜90トンというデカさ。このスケールから「史上最大級の恐竜」と言われています。
画像:琉球新報より池宮城純くんの間違いの指摘に、琉球新報によると、目黒哲也編集長は「誤りにはこれまで気付かなかった。一生懸命、本を読んでもらっていることに感心した」と話したそう。
真摯な編集長の対応も素晴らしいですね。
今回の間違いは新型コロナウイルスの影響による休校中に発見されたもの。父の健さんの読み聞かせに耳を傾けていたときに気づいたと言います。
健さんは「わからないことがあれば、すぐ調べる姿勢を身に付けてほしかったため、一緒に他の恐竜図鑑と照合して間違いを確認した」とのこと。お父さんも子供を否定せず、子供の気付きにまっすぐに向き合っているのが素晴らしいですね。
当たり前と思わず、疑問を持つ。教科書ですら疑う。そんな前向きな人生の学びを小学生に教わったように思います。
6歳「恐竜図鑑の間違い見つけた」出版社が修正へ 将来の夢は「ティラノサウルスになりたい」(琉球新報) |
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