黒板とチョークだけで描かれた究極の芸術作品「黒板アート」が感動する
2015/06/05

オフィスや学校、教育現場で使用するホワイトボードや黒板、掲示板を取り扱う日学株式会社が主催した「日学・黒板アート甲子園 プレ大会」の入賞作品が決定しました。
学校生活では必要不可欠で、誰もが慣れ親しんできた黒板とチョークだけを使って、信じられないほど素晴らしい芸術作品に仕上がっています。
日学・黒板アート甲子園 プレ大会 – 入賞作品
最優秀賞

高知県立高知西高等学校 | チーム名:かさぶたず
高校で一番印象に残る「部活動」をテーマにしたという作品。バレー、陸上、バトミントン、バスケット、新体操のリボン・・・そして同級生の仲間たち、先輩と後輩との強い絆を感じさせるバトンが中央に描かれています。
優秀賞

埼玉県立大宮光陵高等学校 | チーム名:2年8組うのりたい
「描いていて凄く楽しかった」と語るこちらの作品のタイトルは「見てないすきに」。黒板アートというだけあって、黒板に視点を置きアイディアが光る作品となっています。先生が板書しているすきに、生徒たちの解き放たれた自由が想像力豊かな表現でうまく描かれています。
日学特別賞

千葉県立松戸高等学校 | チーム名:松戸高校芸術科9期生有志
いつもは厳しい担任の先生も100点満点の評価をしたというこちらの作品、テーマは「祈り」だそうです。合掌をするまでの美しい所作、手の動きの流れがシンメトリーにうまく描かれています。明暗の色の使い分けもとてもいいですね。

茨城県立水戸桜ノ牧高等学校 | チーム名:2年7組
白いチョークだけで描かれた富士山。大きな黒板に白いチョークのみで富士山を描こうとする気概はすごいの一言です。シンプルな構造ですが、このシンプルさも計算高い美しい構図があってからこそ。表現力の高い作品になっています。

長崎県立佐世保西高等学校 | チーム名:美術部
卒業する3年生全員のために制作されたこちらの作品は、各クラスの担任の先生6名と学年主任を描いています。それぞれの先生からメッセージをもらい完成となった作品、卒業生に送るに相応しい黒板アートになっていると思います。3年生のためにみんなでつくりあげる、そんな温かい気持ちが感じられますね。
入賞

学校法人平田学園 国府台女子学院 | チーム名:6年4組有志
めでたさを全面に表現した作品。それもそのはず、制作した生徒の卒業だけでなく、担任の先生の結婚もあいまっているようです。カラフルな配色に高校生らしい躍動感が感じられる作品になっています。

神奈川県立麻生高等学校 | チーム名:美術部
「羽ばたき」「夢」を描きたいという思いから描かれた作品には、学校を飛び出して大空に向かって飛び立つ将来の希望、夢を感じさせます。生徒たち自身を白熊や猫などの動物として描いているのもかわいらしくておもしろいですね。

静岡県立科学技術高等学校 | チーム名:美術部
美術部の卒業生と在校生が共作したこちらの作品は、これまで過ごしてきた学びの日々を時計で表現し、これから社会へとはばたいていく翼が描かれています。過去と未来の繋がりを感じることのできる作品となっています。

東京都立総合工科高等学校 | チーム名:全日制美術部
上下で違う風景が描かれているこちらの作品のタイトルは「反転した世界」。ファンタジーとリアリティを夢の世界にまだいたいと思う高校生の心情とそれでも社会へと進まなければならない現実が見事に表現されています。

埼玉県立新座総合技術高等学校 | チーム名:NSG美術部3年
三叉路に出くわす群衆が描かれた作品。まさしく今人生の交差点に立ち、これから別々の歩みを進めていく高校生の姿をうまく表現しています。モノトーンで描き、個というよりも群れを感じさせる描写は未来に向かっていく期待よりも不安や恐れなどを見て取ることができます。
「日学・黒板アート甲子園 プレ大会」の審査員をされた武蔵野美術大学教授の三澤一実さんは次のようにコメントを寄せています。
巨大な黒板をキャンバスとする「黒板アート」は、“描きたい”“伝えたい”という強い思いがなければ描ききれません。それが今回は50作品も集まり、それぞれ一作品ごとに並々ならぬ思いが伝わってきて、入賞させたい作品はたくさんありました。
冒頭で黒板とチョークだけで描いた黒板アートと言いましたが、そうではなくて、そこに強い思いがなければ、この究極の芸術作品をつくりあげることはできないのでしょう。
「日学・黒板アート甲子園 プレ大会」のサイトでは、紹介した10点の作品以外にも応募作品を見ることができますので、ぜひ見てみてください。
今回応募があった作品は合計50点。プレ大会でこれだけのクオリティ、そして盛り上がりとなれば、本大会はもっと期待できるものになるのではないでしょうか。
これから盛り上がりをみせる黒板アート甲子園から目が離せません。
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