ボーカロイド初音ミクの卒業ソング『桜ノ雨』を実際に合唱で歌うと感動する

卒業シーズン到来 ー

慣れ親しんだ学び舎、時に反発もした先生、笑い合い切磋琢磨した同級生・・・そして目を細めてしまうほど輝かしい思い出の数々。

差し迫る別れの時、蘇る思い出たち・・・いろいろな感情がこみ上げてくる卒業式は感動的なものです。

そして、人生の目次となる卒業ソング。これから先の人生でこの曲を聴くと、あのときの情景が思い出されることでしょう。

卒業式での合唱は卒業生による最後の集大成、最後の共同作品です。

今ではボーカロイド(ボカロ)の初音ミクが歌う曲が卒業式の合唱曲に選ばれるほど時代は変わってきていますね。

そんなボカロの初音ミクが歌う卒業曲が『桜ノ雨』です。

桜ノ雨とは？

halyosyが制作した卒業の曲です。

2008年2月、ネットではじめて公開された桜ノ雨は、動画投稿サイトニコニコ動画で大人気の「初音ミク」に歌わせた作品でした。

ボーカロイドである機械の初音ミクを、卒業式を控えた1人の女子学生ととらえ、卒業をテーマに作られたこの楽曲は、学生から社会人まで多くの人を魅了しました。

『桜ノ雨』を全国の学校で歌ってもらえる卒業式の合唱曲にすることを目的としたプロジェクト(桜ノ雨プロジェクト)もあり、2009年と2010年の春には多くの中学校や高校の卒業式でこの曲が合唱され、現在もその人気は高く、卒業式の定番ソングになっているようです。

桜ノ雨 歌詞

それぞれの場所へ旅立っても友達だ 聞くまでもないじゃん

十人十色に輝いた日々が 胸張れと背中押す

土埃上げ競った校庭 窮屈で着くずした制服

机の上に書いた落書き どれもこれも僕らの証

白紙の答辞には伝えきれない 思い出の数だけ涙が滲む

幼くて傷つけもした 僕らは少しくらい大人になれたのかな

教室の窓から桜ノ雨 ふわり手のひら 心に寄せた

みんな集めて出来た花束を 空に放とう 忘れないで

今はまだ…小さな花弁はなびらだとしても 僕らは一人じゃない

下駄箱で見つけた恋の実 廊下で零した不平不満

屋上で手繰たぐり描いた未来図 どれもこれも僕らの証

卒業証書には書いてないけど 人を信じ人を愛して学んだ

泣き 笑い 喜び 怒り 僕らみたいに青く青く晴れ渡る空

教室の窓から桜ノ虹 夢の一片ひとひら 胸奮わせた

出会いの為の別れと信じて 手を振り返そう 忘れないで

いつかまた 大きな花弁を咲かせ 僕らはここで逢おう

幾千の学び舎の中で 僕らが巡り逢えた奇跡

幾つ歳をとっても変わらないで その優しい笑顔

教室の窓から桜ノ雨 ふわりてのひら 心に寄せた

みんな集めて出来た花束を 空に放とう 忘れないで

今はまだ…小さな花弁だとしても 僕らは一人じゃない

いつかまた 大きな花弁を咲かせ 僕らはここで逢おう

No matter how hard it hurts me. I’ll never say good bye.

Your presence will always linger in my heart.

…wanna see your smile again.

ちょっと背伸びした印象の歌詞、大人に近づく、一歩手前といったところでしょうか。

ありきたりでも純粋な気持ちをうまく表現できていて、グッとくるリリックがキャッチーなメロディと相まって素晴らしいひとつの曲に仕上がっています。

『桜ノ雨』を卒業式で合唱した動画

そして、こちらが実際に卒業式で『桜ノ雨』を合唱した動画のようです。

前半のゆるやかな歌い出しから後半にかけて感情が高ぶっていくのがわかります。

こういう合唱曲は歌いながら歌詞の意味を噛み締めるので胸が熱くなってしまいますよね。

ボーカロイドの初音ミクの歌声も素敵ですが、やはり実際に生徒たちが卒業式で歌う合唱は感動的です。

『桜ノ雨』が実写映画化される

2012年にはこの『桜ノ雨』をもとにして、小説版『桜ノ雨』が刊行されました。

そして、2015年。なんとその小説版『桜ノ雨』の物語が実写映画になります。

『桜ノ雨』の制作者であり、小説版『桜ノ雨』の原作・原案も手がけたhalyosyさんは公式サイトで以下のようにコメントしています。

今年も全国の学校で桜ノ雨は歌われるそうです。

この曲を発表して7年が経ちました。

最初の年に中学校で歌った方は今頃、大学生や社会人をされてるのでしょうか。

みんなで作り上げてきた桜ノ雨には、沢山の歴史があります。

もう何が起きても驚かない！と思っていましたが、まさかの実写映画化。

未だに死んられませんが、頂いた脚本を見る限りどうやら本当のようです。

「もしミクさんが高校生だったら…」という妄想から生まれた桜ノ雨がどんな映像となるか、一緒に楽しんで頂けたら幸いです。

驚きと喜び、完成される作品への期待感が感じられるコメントを寄せています。

そして、自身のTwitterでも ー

桜ノ雨が実写映画になるそうです！話が大きすぎてまだ実感ないですが、一ボカロファンとして小説ファンとして完成が楽しみです！┃ ボカロ曲「桜ノ雨」が実写映画化 – 音楽ナタリー http://t.co/FSvrRzomUG

— halyosy(はるよし) (@halyosy) 2015, 3月 7

とても喜んでおられるようです。

世間の声は『桜ノ雨』実写映画化に否定的・・・

しかし、『桜ノ雨』に思い入れがあったり、特別な思いを寄せている方からは否定的な意見も・・・

桜ノ雨実写化って…w何でもかんでも実写化していい訳じゃないんだからさw

— すぺぇく@豆腐系男子 (@spekecolor) 2015, 3月 8

桜ノ雨 実写化よりもアニメ化にして欲しい。

— つん (@arisatsun) 2015, 3月 8

桜ノ雨が実写化ってどういうこと？

— 紅羅霧 (@0Kpu35) 2015, 3月 8

桜ノ雨実写とか 実写しなくていいからさ pic.twitter.com/FCeBX86ob5

— ▷▷ ぱぅ◁◁ (@_pa_u) 2015, 3月 8

桜ノ雨実写化とか無理あるだろ

— 《EカップJC》風上レヴィア (@Revi_FyLia) 2015, 3月 7

確かに、アニメ化の方が世界観をうまく表現できるのでは？と思いますが、人が動くところにお金があって、お金に引力があるから人が動いて、と育て上げられた作品がマネーゲームの渦に飲み込まれるのはどうかと。

それでも、こういったクリエイティブな活動が新たなプロダクトや作品を生むのであれば、肯定的に考えられるように思います。

みなさんはどのように考えるでしょうか。

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